S・K、何とか上限か……常軌を逸した重労働

「おい、安心かよ」
あるく情熱も無くして立膝を付いて座り込んですままのS・KにN・Tが肩を貸している。
「何やら、さーせん(すみません)……」
3時刻と経たずにS・Kは確かめる名残も無いほどにやつれ返ってしまっていたが、大変、シャベルで盲点を掘る業務はそれなりに進行しているとも見掛ける。
「何だかんだで、腕っ節が残る方だよなS・Kって。私ならここまで掘れないよ」
 N・Hが指差すコーナーを見てみると、S・Kが掘り起こした盲点の深さは目測で1m30cmほどに達していた。N・Hの朝方と貫くどころか、グングン若くなったとさえ感ぜられる佇まいも、俺にしてみれば充分に人外の方面だった。
「いまだにくたばるのは速いよ、S・K様。業務は引き続き、昼過ぎもあるからね」
 何時にも増して元気なN・Mにあの台風の目線のS・Kでさえ口答え出来ずにスタミナが消耗していた。
「お前、批評会のときの善悪はどこへ行ったんだよ」
 S・Kはもう一度何も言い返す余力も残っていないようだ。